葬儀関係でセレモニープレーヤーという仕事をしていました。通夜と告別式での体験談をお話します。

残されたものにとって大事な儀式 お通夜と葬儀 
残されたものにとって大事な儀式 お通夜と葬儀 

お通夜にて心温まる葬儀

私は以前、葬儀にてセレモニープレーヤーという、キーボードを生演奏する珍しい仕事に就いていました。以前は結婚式などで演奏していましたが、不況に伴い結婚式自体が簡素になったり、また式自体を挙げないカップルも増えてきました。そして、プレーヤーが葬儀の世界に流れて行くようになりました。通夜でも告別式でも、どちらでも演奏していました。同じプレーヤーの仕事ではありますが、結婚式と葬儀では雰囲気や音の出し方などかなり違う為、最初は戸惑いもありました。

セレモニープレーヤーの仕事は、主に故人の好きだった曲を演奏します。発注は早くても3日前、遅ければ通夜当日の朝もあったので、短時間で曲を仕上げる必要がありました。きっと、この曲は故人がよくカラオケで歌ったんだろうな、若い頃の思い出の曲かも知れないなどと思いを馳せながら心を込めて演奏しました。

音楽が必要であれば、CDでも有線でも構わないのかも知れません。しかし、生演奏ではプレーヤーの気持ちが故人や親族の為に向けられています。そこにはCDなどには表現できない心温まる音楽があります。音楽は、聴いていたその当時にタイムスリップする力を持っていると私は思います。通夜が終わった後、喪主様より、主人と一緒に過ごした日々を思い出しました、明日もよろしくお願いします。と涙を流されおっしゃっていただくと、私もやって良かったと思います。セレモニープレーヤーはまだまだ珍しい仕事ですが、こんな通夜があってもいいと思います。思い出に残る温かい葬儀になると思います。

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